哲学MANの挑戦的な日常

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ドラえもんのび太のアニマル惑星(プラネット)感想

ドラえもんのび太とアニマル惑星(プラネット)

 

僕が紹介したいドラえもん映画で随一のトラウマ映画。

今日は語ります。

SFスリラーなトラウマ映画。

ドラえもん映画の中でもトップクラスで濃い作品。

 

1.メッセージ性が強い

動物達はもともとは月に住んでいたのだ。

しかし「ニムゲ」と呼ばれるやつらが文明を発達させすぎて死の星にしてしまった。

ある賢明な科学者は光の階段を使って動物達を今のアニマル星へ移住させた。

その後1000年に渡り「ニムゲ」は汚染された空気や水、文明や科学のがれきの中でひっそりと暮らしていた。

そのニムゲがこちら。

この風貌がもうすでに怖い。

マスクと防護服なしでは生きていけない世界。

しかし、彼らは動物達が移住先で平和に楽しく暮らしていることを知っていた。

時間をかけて体制を整えた「ニムゲ」はアニマル星奪還を狙う。

 

もうお分かりかもしれませんが、この「ニムゲ」は「人間」です。

強欲で欲張りで妬み、奪い、限度を知らない象徴として「ニムゲ」を描いています。

 

2.トラウマ感が激しい

のび太達がアニマル星に着くと動物達に「神話」を聞かされます。

「月には悪魔がいて、その悪魔から逃れて動物達は光の階段を使いアニマル星にきた」

このストーリーの最中登場するのが悪魔がこちら。

長く見てると気が狂いそうほど怖い。

 

もちろんこれが「ニムゲ(人間)」です。

銃や槍を持っていいますが、象徴的なのは中央の悪魔。

「鞭」を持っています。

多分、動物達にとっては逆らえない象徴として「鞭」があるのでしょう。

 

先ほど登場したニムゲのも見た目が怖いでしょ。

そのニムゲの初登場シーンがすごい。

のび太達の後を追うジャイアントスネ夫。

ピンクのもやを通り過ぎ、ジャイアンが「もう疲れて動けない!」と駄々をこねる。

するとスネ夫が顔面蒼白になっていく。

「ふざけてるんじゃないよ!」というジャイアンが振り向くと・・・

ピンクのもやのなかで何かを探す「ニムゲ」。

びっくりしたジャイアンとスネ夫は全力で逃げる。

そりゃそうだ。

今見てもちょっと怖いシーンですよ。

 

3.ストーリーが巧み

この映画は何と言ってもストーリーが絶妙。

ドラえもんの映画で大切なのは「導入がスムーズ」と「2度と会えないっぽいラスト」だ。

そもそもピンクのもやを通じて行ったり来たりしているため、そのもやを作る装置が壊れたり燃料が切れるとアウト。

地球に帰ってこれなくなる。

つまりはタイムリミットがあるのだ。

途中でもやがどんどん減っていくので焦る。

 

あと、月に行ったのび太が防護服をかぶって変装するのだが「スパイがいる」と疑われ一人一人マスクを取ることになる。

絶体絶命だが、一人手前のやつが実はスパイでのび太が危機を脱する。

このハラハラ感がすごい。

 

まとめ

最後の別れ方も切ないし、メッセージも濃いし、怖いし。

とてもおすすめな作品です。