さて今回はドラえもん劇場版のトラウマ感について書こうと思います。
この「トラウマ」は「恐怖商法」による「ヒーロー」への演出にとって不可欠なものです。
恐怖商法というのは「恐怖のドキドキを相手へのドキドキと勘違いして好きになってしまうやつ」の物バージョンです。
出てくる恐怖キャラクターや演出が怖いほど知っている物や人へ愛着が湧き安心するのです。
この場合ドラえもんやのび太、ここぞとばかりに活躍するジャイアンなどです。
こんな恐怖状況で一度はめげるのび太だけど(人間らしい反応)最後には勇気を振り絞って挑むから愛着&尊敬が裏で働き(飛躍しすぎない)ヒーローになっていくのです。
この「飛躍しすぎない」というのはひとえにドラえもんのおかげで、のび太自身は心の成長はあっても何かを体得したり頭が良くなったりする事はありません。
「敵に勝つ」というエンディングへ向かうにつれ、のび太やその仲間がいかに「(身近な)ヒーロー」になるかが重要であり、演出されているのです。
ここからは長い余談です。
まずは多くの劇場版に潜むトラウマにキャラクターです。
なかでもこいつなくしては語れないでしょう。
「魔界大冒険」のメジューサ
ドラえもんシリーズ最強と思われる、次元や時間を超えておってくるトラウマキャラクター。
あとじわじわ来る「日本誕生」のツチダマ
声がなんか怖い上に再生する能力を持っている。
あとは「アニマルプラネット」のニムゲ
ニムゲの正体がなんと「人間」!
皮肉ってます。
悪の根源「ニムゲ」ですね。
まだまだいますが詳しくはこちらを
オススメトラウマ作品は
「魔界大冒険」
「アニマルプラネット」
「パラレル西遊記」
濃い雲がかかっていたり、雨が降っている日に見る事をオススメします。
日常では描かれない「ヒーロー感」を劇場版で存分に味わってください。