哲学MANの挑戦的な日常

意識高い系が自分には合ってる。

アメリカ旅行記11(442連隊記念碑編)

僕らはアメリカ軍の442連隊についてあまりにも知らない。

いろいろ調べた僕はアメリカへ行った際、442連隊「Go For Broke モニュメント」を訪れようと思っていた。

 

今回それが実現して非常に嬉しかった。

 

 

このモニュメントの裏には亡くなった日系人の名前が刻まれている。

戦闘での激闘ぶりはのべ死傷率314%。

(のべ死傷者数9,486人)

 

314%!?

想像できない。

 

そしてアメリカ陸軍史上もっとも多くの勲章を受けた部隊だ。

 

なにか言葉をかけたかった。

しかし、彼らはアメリカ人として戦った。

だから「日本人として誇りに思う」というのはちょっと違うのかと思ったのだ。

彼らには志願兵ですが、選択肢がなかったのかもしれない。

まだまだ僕も勉強が足りない。

 

 

 

 

「俺たちはアメリカ陸軍442連隊だ。言い直せ!」

 

 

日本とアメリカが第二次世界大戦(大東亜戦争)で敵同士になった時、アメリカにいた日本人は強制収容所に送られた。

日本人約12万人、財産はすべて没収。

同じくアメリカの敵だったドイツやイタリアはそこまで大規模な強制収容はされなかった。

これは黄色人種への差別感情が元にあるようだ。

 

この強制収容が「白人の横暴」だと日本は宣伝した。

そのことを反論するためにアメリカ軍は日系人で部隊を編制することになった。

これが第100歩兵大隊だ。

長くなるので詳しくはこちらを読んでください。

wiki第442連隊戦闘団

 

この442連隊について出版されている本をいろいろ調べたが、あまりにも少ない。

 

 

このくらいしかない。

そもそも、授業で教えたほうが良いと僕は思う。

 

このまえやっとこの映画を見ました。

 

 

俳優も日系人だけを使ったこだわりの映画だ。

映画としての評価は高くないが、どういうものだったかを知るには良かった。

父親を何の証拠もなく「スパイ」呼ばわりされたり。

だから、みんな志願して兵隊になり「アメリカ人」だという証明しようとした。

証明は、違うのかもしれない。

 

なんとも、彼らの気持ちを理解するのは難しい。

 

この記事が少しでも彼らのことを伝える入り口になればと思っている。

 

 

興味があれば他にもこういうのがあります。

 

 

 

あと、NHKのこの番組は非常に良かった。

 

「失われた大隊を救出せよ」

 

 

 

PS

「Go For Broke」は「当たって砕けろ」ということだそうだが、ちょっと違和感がある。

「Broke」は壊れるの過去形だ、なので「壊れた」となる。

「Go For」は「〜のために行け」なので「壊れるために行け」となる。

しかし「当たって砕けろ」は砕けるために行くのではない。

砕けてもいいから当たるのだと。

なので「Go and Brake」なのではないでしょうか。

 

砕けるために行くのではなく、当たって砕ける、のだ。