この映画の特徴はまず「音楽」が素晴らしい。
サントラ買わせていただきます。
映画「ドライヴ」のような80年代シンセサイザーが良い。
次に「未成年の世界の表現」が素晴らしい。
劇中にはほとんど大人は映らず、10代しかほとんど映らない。
そして「時代設定」が妙。
読書用タブレットはあるがだれも携帯を触っておらず、テレビをブラウン管だ。
携帯がいないと余韻と間がしっかりあって僕は好きだった。
残念なところはあまり怖くなかったところだ。
このことから考えて思ったのは、この映画は
「10代が抱える性への興味とそれがはらむ危険性をホラーで描いた」
のだと思う。
10代しか映らない演出、SEXで感染する設定。
主人公を助けようと「俺に移してくれ」と言ってくる男は本当に純粋にそう思っているのだろうか?
SEXしたいだけじゃないのか?
やってくる"それ"は恐怖であり未来の象徴なのだと思った。
つまるところ、10代がダーゲットの映画なので僕は怖くなかった。
10代が見たら楽しめるのではないかと思う。
ので僕的には
★★★☆☆
ホラー映画ではなく青春スリラー映画としてみれば楽しめると思う。
ただ、画面のどこかにいるんじゃないかと探しちゃうのがちょっと体験型な感じで好きでした。