作品が時代を反映する。
時代の共感を得れる物がヒットする。
これは宇野常寛さんの本から得た考えだ。
それをもとに今日思ったことがあった。
今ヒットしてる漫画「進撃の巨人」と「テラフォーマーズ」
この両方とも「絶望設定」です。
圧倒的に力の差のある相手に挑むという図になります。
これは現代の社会システムを象徴していると思う。
それは「貧富の差」です。
今はどの国でも貧富の差が問題になっています。
数百年前までは身分が僕らを隔てていましたが、今は貧富がそれを隔てています。
貧富はシステム的に人を隔てる物ではないが心情的に隔てる物です。
そのぶん厄介です。
「進撃の巨人」で言う巨人は解りやすいですね「金持ち」です。
意味不明な巨人の気まぐれで大衆が右往左往する。
これを思ったときとてもしっくりきました。
「テラフォーマーズ」ではゴキブリが・・・と思ったんですが、多分違いますね。
富裕層は描かれない人たちです。
その人たちのために道を選べない人たちが戦う。
なのでゴキブリとは「運命」ではないでしょうか。
これに勝たないことには道は開けない。
勝つには能力が必要で、それに長けてる人が有利だ。
さらに団結と計画が必要です。
最近の映画もいろいろこういう設定ですね。
「エリジウム」
「ハンガーゲーム」
「TIME」
などなど
敵はいろいろです。
80年代の敵は「社会(政府など)」
90年代の敵は「自分」
20年代の敵は「虚無」
2010年代の敵は「貧富(富裕層)」
ですかね。
僕らに必要なのは頭脳です。
富裕層の気まぐれにつきあいながら。
でもこれをひっくり返そうと思う人はそろそろ絶滅しそうです。
僕の知る限りでも少数しかいません。