哲学MANの挑戦的な日常

意識高い系が自分には合ってる。

開戦

憂鬱や絶望が無くなったわけではないが、時代遅れになってしまった。
今はイライラが主な栄養素だ。
ストレスという名の都合のいい「言い訳」を手に入れたことで、ほとんどの物がそれで片付けられてしまっている。

ストレス、ストレス、ストレス。

もしストレスを朝10時の快晴の空のように爽快になくせるとしたら、どうだ?
そんな錠剤が開発されたら、世紀の大発明になるだろう。
開発者は億万長者の2乗くらいの金持ちになる、なんのストレスもなく。
世界は平和になり、笑顔があふれる。

おわり。

本当にそうか?
薬が切れるとたちまちストレスに襲われ、禁断症状を起こし、他人を傷つけてまでそれを手に入れようとする。
なんでマリファナは法的に禁止になったのか。
タバコよりも害が少なく、依存性もないのに。
それはひとえに「ハッピー」になってしまうからだ。
もっといえば、それが他人から与えられた「ハッピー」だからだ。
では他人から与えられない「ハッピー」とはなんだ。
長い間練習を重ね、ほんの一部の人しか味わえない勝利。
オリンピック選手のように。
チームプレイの一体感?
ゲームをクリアした時の達成感?
SEXの快感?いや、マスターベーション
こういう議論をしていると決まってこう言ってくるやつがいる。
「幸せってのは素朴な物だ。変わらない毎日。朝食、妻や恋人、友人との何気ない時間。それを味わえるかどうかが人生を左右する。」
彼の言ってることを理解できるか?
2週間全チャンネルを録画できるテレビ。
いつでも誰かと繋がっていなくちゃ落ち着かない世代を作った携帯電話、パソコン。
振り返れば巨大スクリーンが晃晃と夜空を照らす。
全500種類の料理を調理できる最新型の電子レンジ。
3万冊の本が入ったタブレット
4万曲はいる携帯音楽プレイヤー。
素朴?
いったいどこまで遡れば素朴に行き当たるのか。
僕らは行き止まりの一本道から荒れ狂う海に落ちた猿だ。
使い方もしらない物を持ち歩いて満足している。
それが僕たちの世代だ。
CDも本も地図も、全て破棄した世代。
物0、情報無限。
無人島に行くとしたら携帯電話をもって行くっていったい何人が答えるか目に見えている。
電波は?
充電器は?
コンセントは?
電線は?
電信柱は?
変電所は?
発電所は?
情報は無限でも頭が良くなったわけじゃない。
「未来への不安」の消し方をネットで検索しても、結局はパンフレットをかわされるだけだ。
どうあがいたって土の匂いや薪の燃える音に世界中の人間が癒されるわけじゃない。
癒されるなら既にそれをYOUTUBEがやっているだろう。
やるなら、出来るだけ【高音質】でお願いしたい。

大事なのはなんだ。
他人へ向ける顔を真っ先に手に入れたのだろうが、まだ本当の顔を知らない。
コミュニケーションとは。
他人。
他人と自分を結ぶもの。
こんがらがった糸。
嫌われるのが怖い。
でも実際は「私が嫌いじゃない相手に嫌われるのが怖い」ではないか?
自分の嫌いな相手にはいくら嫌われてもかまわない。
でも、そうじゃないその他大勢の人間には好かれたい。
褒めて欲しい。
優しくして欲しい。
慰めて欲しい。

またストレス


そう、呪いの言葉だ。
目に見えないし、MRIに映るわけでもないが確実に存在していて、僕らを蝕んでいる。
そう、そう思っている。
助けを求めるにも神の椅子は空席だ。

人類は皆兄弟、そして私は孤独である。


夢を見るのも、努力するのもばからしくて、そんなださいことはしたくない。
でもお金は欲しいし、遊んで暮らせたら最高だ。
お前にとって最高の遊びとはなんだ?
サバイバル以上にアドレナリンを出させてくれる物があるか?
人生は、サバイバルだ。
生きるか死ぬかじゃない、100歳で死ぬか明日死ぬかだ。
でも、今日はあと何もしなければ、自殺でもしない限り死ぬことはないだろう。

問題定義
人生を楽しむにはどうしたらいいか。
本当の自分はどこにいるのか。
努力せずに痩せるにはどうしたらいいか。
目の前の壁を他人に壊させる方法。
面倒な会社の上司から逃れるには。
毎晩がたがたとうるさい隣人の黙らせ方。


まだ何も壊すな、回りを見渡して、自分が目指している(下らない)完成図を見つけ出して、燃やせ。
小さな炎が部屋に自分の影を作る。
それがお前の本当の姿だ。