昨日好きな「12モンキーズ」という映画をまた見ました。
テリーギリアムという監督の作品で、僕のベスト映画にも入ります。
たぶんこういう反社会的な皮肉のこもった作品が好きなんだろうな。
ブラッドピットの(まさに)怪演が光る。
ストーリーの良さ、映像にこもった世界、込められている思想。
この監督の作品はどれもぶっ飛んでいる、ストーリーと思想と映像が。
なかでも「未来世紀ブラジル」は濃い。
夢と現実の境目が曖昧なファンタジー。
そんなかんじ。
あと個人的に好きなのは「ローズ・イン・タイド・ランド」
ダーク現代版不思議の国のアリアス。
メランコリックで愛らしい少女の友達は首だけのバービー人形。
想像力の怖さもにじみ出る作品。
これも名作「Drパルナサスの鏡」
俳優ばかりがフューチャーされるのが残念だ。
右脳を撫でながら左脳をぶん殴られる感じ。
音楽好きとしてはトムウェイツが出てるのが楽しかった。
それとイカレ映画「ラスベガスをやっつけろ」
ジョニーデップとベニチオデルトロの競演が楽しい。
あとはおぎゃおぎゃで常識おかまいなしのはちゃめちゃ。
それとそれに水を差すしらふの自分。
DVDがレンタルされてないのが理解できない。
あと有名なのは「ブラザーグリム」
これはイマイチでした。
ファンタジー感ありすぎた感じ。
そのほか「バロン」とか「バンデットQ」があるが、これは監督にはまったらどうぞ。
あと見ていないのが「フィッシャーキング」と「モンティーパイソン・アンド・ホーリーグレイル」
名作らしいけど、SF感がないのでまだ手を出せていません。
近いうちに見ます。
この監督は最近のハリウッド大作に辛口で、映画「トランスフォーマー」に対して
「結局、何についての映画だったのか説明できない。
観客の多くは1日中きつい仕事をした後、ただ楽しむために映画を観に行くのかもしれない。それは別に構わないし、いいことだ。でも、私は予想外の驚きを与えてくれたり、劇場を出た後に世界が違って見えるような、そんな感覚を訴えてくる作品の方が好きだ。
私にとっても、かつて映画とはそういうものだった。だけど、もう映画にはそんな力はない。もうハリウッド映画は観ていられない」
だそうです。
同感です。
例えば100円でレンタルした映画に人生を変えられてしまう、そんな力が映画にはあるはずだ。
ぼくもそうだ。
さて、これからどうなるのか、楽しみだ。
監督の最新作もあるようで、いまから楽しみだ。