僕は評論家でも批判家でもない。
今日は思い出を書こうと思う。
成人式で、僕は成人代表で挨拶を読みました。
大学に進まず、バンドをはじめ、仙台へ引っ越してきた。
すると「成人代表」として式で挨拶するようにと手紙が届いた。
それは僕が中学校で生徒会長をしたからである。
地元には一中から三中まであるのになぜ僕なのかはわからない。
当日は他の人より早めに式場に入るよう言われて、朝8時くらいに行った気がした。
誰もいない会場でちょっと練習して。
この「他の人が体験できない感じ」が僕は好きだ。
それで式がはじまる。
知ってる顔が様にならないスーツきてたり、変な髪型してたり。
壇上の僕にヤジを飛ばしたり。
ここぞとばかりに「夢」や「将来」だ「責任」だと、実感のわかない事を言われて。
あの式はなんだったんだろう。
僕らから大人への挑戦状、宣戦布告的な。
それも、相手にされない感じで。
式が成人する人へのパーティーなんだ、というならなるほどと思うけど。
成人を自覚させるみたいな効果はないんだと、思い出しても、当時も感じてた。
唯一ちょっと気持ちを変えたのが「スーツ」だ。
初めてスーツを買ってもらって、着て、なんとなく姿勢を正した。
「成人式はこうあるべきだ」みたいなことはあえて言わないが。
もう行く事はないんだし、式で挨拶したのはいい思い出だ。