哲学MANの挑戦的な日常

意識高い系が自分には合ってる。

「とりあえず読め」は読まない

お店に行くと、どうにかして売ろうとPOPなどが主張してくる。

「大ヒットの!」
「100万人が涙」
「傑作誕生」
「そこに君!買いなさい!(キャラクターの言葉を借りて)」

ヒット作が面白いのには同意するが、マイノリティー至高主義の僕にはマイナスだ。
しかもヒットの種類がここ10年で変わってきている。
100万人の涙はどうでもいいし、今泣きたくない。
傑作は後の評価による。
発売前から傑作にはならない。
アーティストの言う「過去最高の出来です」って言うのは当たり前だし、実はアーティストの気に入ってる自分の作品はあまり良くない(個人的な統計)。
キャラクターの言葉を使って攻めて来る感じも好きじゃない。

でも、僕もたまに「とりあえず聞いてみて」と言いたくなる。
ネットで無料で聞けるんだから「どんなバンドなの?」と聞かれるとこのワードが出てしまう。
だからあえて言う「激しい感じ」と。
でも、実はこれではだめだ。
最近嫌煙されている言葉がある、それが「激しい」と「ヘヴィー」だ。
ネガティブで共感する時代は終わった。
SNSなどで「いいね」の為に皆が投稿をするのが普及した昨今では「ポジティブでの共感」が主流だ。

もしかしたら僕はただのロックを諦められない人、なのかもしれない。
過去の栄光(90年代のラウドでヘヴィーなロック)にしがみついているだけなのかもしれない。
だから雑誌の表紙にカートコバーンが載ってるとイラッとする。
(出版社への)同族嫌悪的なやるせない気持ちだ。

僕は自分のバンドのやっている音楽を「思想ロック」だと言っている。
本来ロックは思想の物なのだけど、サウンドとしてのロックでさえ最近は危うい。
だから僕は「思想」を「ロック」に演奏する、そんなバンドがETCHIKAだと思う。