人に優しくされたくなったとき
人に声をかけてほしくなったとき
人に名前を呼んでほしくなったとき
そんなとき
人に優しくしてみた
人に声をかけてみた
人の名前を呼んでみた
でも
それで得られたもんは優しい自分だけだった
充実した気分はどこにもなかった
他人にされたくないことを他人にはしなかった
それで得られた物は優しい自分だけだった
充実した気分はどこにもなかった
幸せを前に僕らはたじろぐ
手に入れていい物かと迷う
それでいいのかと自問する
そして取り逃がしてしまう
幸せは叫ぶ物ではない
ぐっ
と、噛み締める物だ。
すり減ってしまいそうで怖いけど
もっとぐっと強く噛んでみる
人生を充実させるために、こんなにも度胸が必要なのかと
幸せになるよりも、苦悩に耐える方が正しくみえるから
傷つきながら楽園を目指してしまう
もうそこな楽園の一部なのに